香港の現状

  • Click for 香港, Hong Kong Forecast
2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年8月

2016年8月31日 (水)

8月30日マチネ東京芸術劇場プレイハウス「娼年」

石田衣良の小説を舞台化。脚本と演出は岸田戯曲賞作家の三浦大輔です。

舞台を客席に張り出して、奥を三階建てにして階段を出し入れする面白い装置を使った演出ですが、三階はあまり使いません。二階はバーと男娼クラブのオフィスになり、一階は盆の上にベッド。ちょっと二階部分で芝居が進むとき残響でせりふが聞き取りづらい感じがありました。

一階で繰り広げられるベッドシーンはストレートかつ赤裸々でAVまがいの感じ。よくこれを舞台にしたなぁという感じです。役者さんかなり思い切って頑張ってます。

芝居としては好みが別れるかもしれません。

立ち見39番(2階下手)にて。

8月28日赤坂ACTシアター「Vamp Bamboo Burn」

劇団☆新感線本公演ですが、脚本は宮藤官九郎。主役は生田斗真で看板役者の古田新太は出ていません。

ちょっと感じ変わるのかなと思いましたが、やっぱり新感線でした。

日本と西洋の伝奇を借りて展開する筋はいのうえひでのりの演出にマッチしています。

新感線らしいオカズがたっぷりの楽しい舞台でした。

1階W列16番(後方中央)にて。

8月26日あうるすぽっと「はだかの王様」

大駱駝艦メンバーの子供向けの舞踏。

元のストーリーを踏まえてはいるがなぞっているわけではなく,王様に服を売りつける詐欺師が鷺のイメージだったりする遊びもあって面白いのですが、子供に理解できたか心配にもなります。

人間、衣装に縛られるものだという教訓もあったような気がしました。

久しぶりの舞踏を楽しみました。

B列4番(前方下手)にて。

2016年8月29日 (月)

8月23日space梟門「窓」

役者が集まった劇団ハイリンドの公演。わたしは初めて。ふだんは既存のホンを上演しているそうですが、ホンと演出は今回サスペンデッズの早船聡で書き下ろしです。

街のスポーツ用品やさんのオフィスが舞台。経営者夫婦と、妻の離婚した弟。経理担当の女子。最初ちょっとギャグがすべってる感じでつかみがいま一つだったのですが、経理女子の妹のワルい女が出てきてから盛り上がってきます。表情豊かな素朴な姉の枝元萌とクールな悪女の妹高安智実の対比がみごと。

面白かったです。

自由席最前列中央にて。

8月21日ソワレ梅若能楽学院会館「答え」

ムロツヨシがプロデュースしているmuro式9.5。10回目らしいが、10回目にやりたかったことができていないので9.5にしたとのことです。これまで自分でホンを書いたりいろいろ形を変えてやってきていますが、今回はホンを福田雄一に依頼して能舞台を使ったひとり芝居です。

一休さんのとんち話をモチーフにして笑える舞台でしたが、ちょっと物足りなさもあったかな。

正面と列11番(後方中央)にて。


8月19日シアター風姿花伝「いま、ここにある武器」

シアター風姿花伝プロデュースの舞台。イギリスのジョーペンホールのホンをシアター風姿花伝レジデントアーティストの小川絵梨子が新訳。同じくレジデントアーティストの俳優の中島しゅうと支配人の那須佐代子がプロデューサーを勤め、演出・主演に千葉哲也を迎えています。

2007年にドローンの軍事使用をテーマにした戯曲が書かれていたことに驚き。日本でも上演されたことがあるらしいのですがもちろんわたしは初めて。

ドローン軍事利用の話に知的所有権の話も絡んで、そこに千葉哲也が演じる開発者ネッドの家族の問題が重なっていきます。中島しゅうの兄と会話して権利を渡すかどうか心が揺れるネッドに対し那須佐代子演ずる開発会社の女性営業部長が迫ります。そして斉藤直樹の軍のエージェントと称する不気味な男。

四人の登場人物がガチンコで緊張感あふれる芝居ですが、那須佐代子が弾けた演技で怖い芝居がちょっと楽しかったりしました。

面白かった。

B列4番(前方下手)にて。

2016年8月27日 (土)

2016年6月の香港

遅ればせながら毎年恒例の6月香港の記録。バブティスト大アカデミーオブビジュアルアーツ卒業展に加え今年は久しぶりに国際旅游展にも行きました。

例によってスナップ集はFlickrです。https://www.flickr.com/photos/47382424@N08/sets/72157670591165820/に吊るしてあります。


<第1日2016年6月18日>

羽田111番ゲートから香港ドラゴン航空夜行便で香港へ。機内食はチキンカレー。香港国際空港はバスゲート着でした。 

町中へはE23のバスでのんびり向かいます。じょーだん佐敦のホテルに荷物を預けてまずは朝食。前回の訪港で行けなかった百寶小食へ。

裸のおっさんたちに囲まれて沙嗲牛肉麺とパンと目玉焼き、アイスミルクティーの朝ごはん。Dsc_0067

ごはんのあとはingressやりながら重慶大廈に行って両替。地面階City Foreign Exchange Ltdといつもいいレートを出していると好評の階上のPacificがこの日は同じ740で一番有利でしたが、Pacificはまだ掃除していたのでCity Foreign Exchange Ltdで両替しました。

重慶大廈を出ると雨が降ったりやんだり。九龍公園で雨宿りしつつingressで遊びつつ佐敦方面に移動、そして道すがら折り畳みの傘を買いました。

これまであまり気が付かなかったのですが、雨宿りで入った香港公園の政府施設のトイレでは個室に紙が無く外にあって持って入らないといけませんでした。注意してみると香港の公衆トイレではほかにもそういうところは多いようでした。

佐敦からは赤ミニバス紅色小巴でバブティスト大アカデミーオブビジュアルアーツ浸大視覺藝術院へ。ちょうど晴れてきました。

ここ数年は毎年卒業展に来ています。古い洋館の教室を見て回っていると、いきなり激しい雷雨。しかし卒業展を見ているうちに雨はいったん上がりました。Img_20160618_121812

この日は午後飲茶の約束があったのですが、小腹がすいたのでお昼ごはん。隣の団地の金華茶餐廳で香港式フレンチトーストと 凍鴛鴦。凍鴛鴦はコーヒーとミルクティーを半々にした鴛鴦茶インヨンチゃのアイスです。

ご飯のあとは団地の前から紅色小巴。ウォータールーロードとアーガイルロードの交差点で下車。運転手さんにうまく通じなかったけれど、他のお客さんが助けてくれました。ちょっと歩いて今日の下午茶のお店富臨皇宫へ。ネット友達が声をかけてくれた大勢の会でしたが、予約を受けてくれないとのこと。早く集まれる人で整理番号もらうことになっていましたが、なんとわたしが一番乗り。片言の広東語で整理券を貰い待っていると徐々にみんな到着。空いている団体席に通されました。初対面のかたも多く自己紹介しながら飲茶三昧でした。

飲茶のあと270Aのバスて佐敦へ向かい、ようやくいつもの宿、エバーグリーンホテル萬年青酒店にチェックイン。一休みした後、晩ごはんは飲茶の会の二次会で日本の居酒屋笑笑居樂屋 の食べ放題へ。しっかり食べてからホテルに戻って休みました。


<第2日2016年6月19日>

この日はのんびり起きて、近くの麗香園冰廳でメロンパンに似たパイナップルパンにバタを挟んだぽーろーやう菠蘿油にアイスミルクティーを持ち帰り。宿の部屋でセブンイレブンで買ってあったジュースと一緒に朝ごはん。

お昼前に電車で香港島のわんちゃい灣仔に移動し、コンベンションセンターでの国際旅游展へ。日本関連のブースが大きな面積を占め、香港で活躍する日本人タレント&ブロガーのりえさんも大活躍でした。Img_20160619_125314

旅游展のあとはお昼ご飯。近くのマレーシア料理の 莎巴馬來西亞餐廳 Sabah Malaysian Cuisineで海鮮ラクサとヤシの実ジュースを頂きました。

午後はトラムに乗ってしょんわん上環へ。

香港民主化のアイコンである阿詩もしくはHOCCことデニーズ・ホー(デニスと書くのが定着しちゃってますが男の子の名前のデニスと違って「ニー」にアクセントがあります)何韻詩の路上ライブに行きました。本来フランスの化粧品メーカーのスポンサーイベントでしたが、危険があるからということで中止され中国の圧力ではないかと噂されていました。これに対して、阿詩が独自で開催するという勇気ある行動に出たもの。

しかしものすごい人出で、彼女の姿はかけらも見えず。Img_20160619_152647 facebookの中継をスマートフォンで見ながらみんな盛り上がってました。その中に旧知の仲の路面電車マニアのジョセフもいたようで、facebookでメッセージをもらいました。ネット友だちと約束していた夕食に合流してもらって一緒にご飯を食べることにしました。

早めのディナーは北角の粗菜館。ラード掛けごはんで有名な庶民的な料理が売り物の店です。この日は父の日で予約が取れなかったのですが、友だちが夜の部の開店から並んで父の日のディナー前までの時間限定で席を確保してくれました。ジョセフは路上ライブのあとごはん食べ終わるまでずっとトラムの話をしていました。

ディナーのあとは電車で佐敦に戻り、松記糖水店でデザートにマンゴーといちご2色の台湾かき氷。ホテル近くの十八座狗仔粉でおつまみを買って帰りビールを飲んで寝ました。


<第3日2016年6月20日>

この日ものんびり起きて宿の近くの金翠餐廳で遅い朝ごはん。そして電車で香港島に渡り、路面電車トラムの東の起点から路線に沿ってingressのポータルをたどるミッションをやりました。暑い中、写真もほとんど撮らずに黙々と歩き続けました。

ただ一箇所、途中北角の皇都戯院だけは写真を撮りました。ここは昔の映画館で独特の建物です。この裏にはアグネス・チャンが住んでいたことのある建物があり、一部が宿泊施設でしたので一時期よく泊まったものでした。映画「花火降る夏」のロケでも使われて屋上の装飾的な構造は廃墟のようになっていますが、建物は今でもそのまま残っていました。Dsc_0030_1

お昼ご飯はてぃんはう天后の華姐清湯腩。牛バラ煮込みの有名なお店。同じ煮汁で煮た大根も美味しいのです。以前に食べたときよりも更に美味しくなっているように感じました。

さらにひたすら歩き続け、晩ごはんは灣仔のロースト肉類で有名な再興燒臘飯店。定番の三種載せのご飯を頂きました。

夜になっても黙々と歩き、西の終点ケネディタウン堅尼地城でミッション終了。このあたりはあまり来たことがなかったのですが、夜はとてもお洒落な場所と知りました。そして海沿いからの夜景を撮影して帰りました。


<第4日2016年6月21日>

この日は初日にも行った百寶小食でザーサイ麺の朝ごはん。 卵をスクランブルにしてもらおうと思ったのですが、通じませんでした。最終日にもう一度チャレンジ決定。

午前中は電車でちょいほん彩虹の駅まで出て11番の緑色小巴で銀影路へ。香港の映画界を牽引していたショウ・ブラザーズの古い建物を見てきました。見学はお断り。いまも使っているのかもしれません。P6210022

その後、91番のバスでダイヤモンドヒル 鑽石山の駅前のハリウッドプラザ荷里活廣場へ移動。シネコンで映画のチケットを買ったあと、隣の団地、龍蟠苑の新光燒味茶餐廳で上海太麵焼きそばの日替わりランチ。

お昼を食べながらingressの画面を見ていたら、付近で面白い図形を描いてプレイできる場所を発見。映画までの時間に完成させられるかきわどいところでしたが、なんとか間に合いました。

ブロードウェイシネマ百老匯荷里活戲院で見た今回の旅で唯一の映画は《少年滋味》。ギネス記録の大人数コーラスに挑戦する若者の群像を描いたドキュメンタリーです。なかなか面白かったのですが、2年前の映画《爭氣》が普通の学校の生徒が集まってミュージカルの公演を造り上げる傑作ドキュメンタリーで同じようにティーンの若者の群像を描いていましたので、二番煎じ感は否めないところでした。

映画のあとは佐敦に戻りミニバス表示板の麥さんのお店で表札を受け取り。外出されていましたが、奥さんはわたしを覚えていて頂きました。

夕方からは豆腐花四天王巡りへ。最初はちょんさーわん長沙灣まで電車で移動して順興隆荳品廠。そこからさらに電車に乗って二軒目のあるくんとん觀塘に向かいます。開店が夕方からなので、ちょっと駅前のショッピングモールapmショッピングモールに寄り道。吹き抜けのイベントスペースではスターの店のブースが並んでいてニコラスのクッキーの店なんかが並んでいました。

少し時間をつぶしたあと、豆腐花四天王の二軒目永興豆漿王へ。狭くて壁もないブースのようなお店。夜しかやってない店の開店直後、豆腐花ここで食べられるか訊いたら七成ナントカって言ったので多分まだ冷えてなかったようで熱いのを持ち帰りに。しかし待ちきれず店の前で一口食べたらどストライクの滑らかな豆腐花でした。

11Dバスで三軒目のあるかうろんしん九龍城に行こうとした時ネット友だちから夕食のお誘いの連絡が入りました。バスを降りずそのまま終点のろっふー樂富の終点まで行って電車に乗り換えましたが、慣れない場所で暗い中少し迷ってしまいまました。

ほんはむ紅磡の駅で落ち合ってこの日は泰壹泰というお店でタイ料理。デザートは夕食の店のすぐ近くにある松記糖水店の紅磡の店で楊枝甘露でした。ミニバスで帰るそのバス停近くで映画だかドラマだかの撮影をやってました。Img_20160621_213544

 

<第5日2016年6月22日>

今回の香港最終日。 百寶小食でスパムビーフンの朝ごはん。 この日はスクランブルにしてもらえましたが、ふわふわのスクランブルではなく火が通りすぎなのでちょっと微妙でした。

朝食後豆腐花四天王巡りの三は電車でうぉんこ旺角へ移動し廖同合荳品廠。

その後238Xのバスで佐敦へ戻りホテルをチェックアウト。

豆腐花四天王巡りの締めくくりは26番のバスで九龍城へ。しかし,お昼ご飯の時間になったので、豆腐花の前に九龍城マーケットのフードコートの店、樂園へ。有名なサテビーフ入り香港式フレンチトーストとあずきミルクを頂きました。Dsc_0015_2

そして豆腐花四天王巡りの最後は義香豆腐食品。四か所それぞれ豆の焦がし具合や濃さには微妙な違いがありますが、どこのも豆の味がしっかりして美味しかったです。ただ、台湾の豆腐花ような滑らかさはなく、冷やすとこっくりした感じ。觀塘の永興のはホットではとても滑らかだったですが、冷やすとやはりこっくりでした。

26番のバスでホテルに戻って荷物ピックアップ。

佐敦道に出てA22のバスを待ちましたが、 ちっとも来ない。40分待ってやっと来ました。その間にE233本来たのでE23乗ったほうが良かった感じ。

ぎりぎりでした。 ウンジ寄る暇もなくキャセイの夕方の便に搭乗し帰国しました。帰りの機内食はペンネアラビアータでした。


2016年8月23日 (火)

8月17日マチネ ザ・スズナリ「イヌの日」

映画監督としてのほうが注目されている感のあるゴジゲンの松居大悟が阿佐ヶ谷スパイダース長塚圭史の旧作を演出した舞台。

戦時中作られていた防空壕に4人を15年にわたり軟禁しているという異様なシチュエーションで、極限状態での外の人間と中の人間の関わり。中で一緒に暮らそうとするもの、外に出そうとするもの。

面白い設定だし、展開も悪くないですが、若さゆえかまとまっていない感じも。なぜ演出家がこのホンを選んだのかなと思いました。

役者ではイキウメの大窪人衛が光ってました。最近売れっ子ですね。

自由席最前列上手にて。

8月8日マチネ シアターコクーン「ビニールの城」

唐十郎が劇団第七病棟の浅草常磐座での公演に書きおろした作品を金守珍の演出で上演。当時の劇評を読み返してみると、台本の指定もあるのか、今回の演出はそのときの石橋演出と大きな仕掛けではかなり共通しているようです。

石橋蓮司の役は森田剛、緑魔子の役は宮沢りえ、そしてわき役の皆さん含めて申し分ない出来でしたが、浅草での上演を前提にしたホンを渋谷で見るのにちょっと違和感。電気ブランとか出てくるし。

でも芝居としては良かったです。唐十郎の言葉のマジックを演出家も役者も真剣勝負でしっかりこなしていました。大満足。スタンディングオヴェイションも納得。

1階H列6番(中段やや下手)にて。

8月7日マチネ吉祥寺シアター「艶情☆夏の夜の夢」

柿喰う客の女体シェイクスピアシリーズ。台本、演出は主宰の中屋敷法仁です。

女優はみな浴衣など夏祭り装束。威勢よい踊りも交えてテンポ良く芝居が進みます。狂言回しのパックは劇団猫のホテルから千葉雅子。彼女だけがなぜか麦わら帽子にTシャツでクーラーボックスを抱えています。宣伝材料では浴衣だったのに。アフタートークでの種明かしによると、これは夏フェスの格好なのだそうです。もう一つの夏祭り。

遊びがいろいろ散りばめられていて、そしてキレもいい楽しい舞台でした。

I列11番(後方中央)にて。


2016年8月14日 (日)

8月6日ソワレ シアタークリエ「頭痛肩こり樋口一葉」

井上ひさし作のこまつ座・東宝提携公演。演出は栗山民也。何回もやっている演目ですが、わたしはひさびさ、たぶん25年ぶりです。今回と主演以外ほとんど同じ顔ぶれでやった最近のこまつ座の舞台も見ていません。

死を考えた文豪樋口一葉とそこに毎年お盆に訪れる幽霊の花蛍。生活苦に追われる明治の女の生徒死を面白く描いた芝居です。

若村麻由美の花蛍がとても良かったです。

10列15番(前方中央)にて。

8月4日神奈川芸術劇場大スタジオ「浮標」

葛河思潮社の本公演。5回目の公演にして3回がこの演目。4時間の大作です。

ホンは三好十郎の昭和初期の作品。当時死の病であった結核と色濃い戦時色による死の匂い。その中でもがく人間の姿。

長塚圭史演出の伝説の砂の舞台は圧巻でした。

役者では寝たままで演技する原田夏希が特に素晴らしかったです。

D列3番(前方下手)にて。

7月28日マチネ本多劇場「ヒトラー、最後の20000年 ~ほとんど、何もない~」

ケラリーノ・サンドロヴィーチと古田新太の組んだ企画の第3弾。ケラの作・演出です。この企画は前回の「奥様お尻をどうぞ」から見ています。

ご存じ独裁者ヒトラーのユダヤ人虐殺を戯画化しているのですが、題名の「最後の20000年」というのは何の意味なのかよく解りません。

基本的にはでたらめコメディですが、これがとても面白い。ドライな笑いが自分の体のリズムに合います。決して品は良くないのですが、ドライなせいか、嫌な気持ちになりません。ケラ流のダラダラ続く流れも良かった。

楽しめました。

B列2番(前方下手)にて。

2016年8月 2日 (火)

7月27日マチネHalf Moon Hall下北沢「insider -hedge 2-」

風琴工房の本公演。主宰の詩森ろば作・演出。

題名通りインサイダー取引がテーマです。ピアノ演奏に乗せて展開するスタイルは面白いのですが、プロットはかなりひねりが足りないように思えます。どういう芝居を狙ったのか良くわかりません。コメディなのかフーダニットなのか経済犯罪者の心の内面を描く芝居なのか。わたし自身はこの作者、この劇団は初見ですが、そこそこベテランですからやりたいことが多すぎてまとまっていないわけでもないと思うのですが、ちょっと期待外れの感じがしました。次の芝居を見てみたいと思います。

自由席最前列中央にて。

7月24日ソワレ スタジオ空洞「枯山水」

女子三人劇団味わい堂々の隠し味公演。第何回と謳っている本公演以外に隠し味公演とか味見公演とか挟んでいますが、いわゆる番外公演的なものでしょうか。本公演では劇団員の岸野聡子が作・演出をしていますが、今回は表現・さわやかの池田鉄洋が作・演出です。

池田のホンなのでコメディでコント的要素も入ってます。結構笑えますが、プロット的にはネタは見えちゃってます。でも楽しく笑わせて頂きました。

小屋のスタジオ空洞で芝居を見たのは初めて。細長いスペースの長手方向と奥側とに客席を作ってましたが、ちょっと小屋的には使い方が難しそうな感じでした。

小松台東で浅野千鶴を見たのがきっかけで見に来たのですが、役者は劇団員も客演陣もみな良かったです。ひとつだけ日替わりゲストが演ずる役があったのですが、この日は永滝元太郎。教師役がぴったりはまってました。

自由席長手方向最前列中央にて。


7月24日下北沢駅前劇場「殺人者J」

中津留章仁が主宰するTRASHMASTERSの本公演。中津留の作・演出です。

先日中津留が青年劇場で作・演出した芝居「雲ヲ掴ム」と同様に、安保法制をテーマにしています。「雲ヲ掴ム」が武器輸出を取り上げていたのに対して、こちらは民間軍事会社を扱っています。

基本的には安保法制の問題点を抉り出すスタンスだと思いますが、安保法制是認側の論理もかみ砕いて盛り込んでおり、さながらワイドショーでの討論会的な面白さがあります。エンタテインメントとして成立しています。

ただ、新自由主義については用語だけが独り歩きしている風潮をそのまま取り込んでいるのが少し残念。情報の限界により市場の失敗が必ず起こることはアダム・スミス以来の自由主義者も認めているところです。平和でなければ自由は制限されてしまうのですが、自由無き平和も世界には厳然として存在する中、自由と平和のどちらを取るのかの葛藤を中津留にはいつか描いてもらいたい。

E列4番(前方下手)にて。


« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

フォト

ツイッター

リンク集