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2012年3月

2012年3月 4日 (日)

3月2日 座・高円寺1「八百屋のお告げ」

松金よね子、岡本麗、田岡美也子という三人の女優が26年前から続けている演劇ユニット、グループる・ばるの公演。脚本を書いたのが喇叭屋の鈴木聡、演出がじてキンの鈴木裕美だから楽しくないわけがありません。

このお芝居は2006年に初演されたものの再演。キャストも一人が変わっただけです。わたしが芝居から遠ざかっていた時期なので、初演は見ていません。今年の再演は横浜でやって、東北を回ってきたそうです。死ぬことそして生きることを描いたこの舞台は被災地の人たちにも元気を与えたとおもいます。

夫と別れ独り暮らしの中年女子多佳子はよく当たると評判の近所の八百屋から夜中の12時に死ぬとお告げされている。その「最後の一日」を共に過ごす女たちそして男たち。

人間は死に向かって後ろ向きで歩いているようなもの。いつ死ぬかわからないからこそ、毎日を充実して生きたい。人間だれも死ぬのは一人ずつ。だからこそ人とのかかわりを大切にして生きたい。そんな気持ちにさせる舞台。「死ぬときはひとりぼっち」という本の題名を思い出しました。

花組芝居の加納幸和さんが若いのでびっくり。年取らないのね、役者さんは。

I-11(後方中央)にて。

2月25日マチネ リリオホール「女たちのジハード」

篠崎節子の直木賞受賞作の舞台化。

1999年から2005年までの5年あまり劇団朋友のレパートリーとして上演され、昨年地方の演劇鑑賞会の要望がきっかけでキャストを変えて再演。地方公演を続けて今回の東京公演になったそうです。

登場人物は5人のOL。それぞれに職場で、家庭で、人生で壁にぶちあたっています。しかし、彼女たちはそこから一歩踏み出し、ジハード「聖戦」を始めて行きます。

わたしは原作もこの舞台のこともよく知らなかったのですが、メインのストーリーはかなり原作に忠実なようです。エンタテインメントですから、当然舞台はウェルメイドプレイになり、予定調和にも思えますが、一つ一つのエピソードがしっかり人生に向き合っているので、力があります。芝居の力。

3列13番(下手前方)にて。

2012年3月 3日 (土)

2月18日マチネ 本多劇場 「ベルが鳴る前に」

岸田賞受賞の倉持裕が主宰する劇団「ペンギンプルぺイルパイルズ」の二年ぶりの本公演。といってもわたしは演劇にハマった数年間から10年以上演劇から遠ざかった時期があったので、彼のことも劇団のことも実は昨年の「青山ヴィラ・グランデ」を見るまでは知らなかった。

芝居作りの巧みな人は、時として観客にミスディレクションを仕掛けて、緊張させて肩透かしを食らわせたり、最後の一撃を浴びせたりする。
観客として驚かされるのは気持ちのいいことが多いが、その仕掛が逆にあざとく感じるときもあるのはまた事実。
しかし、倉持の芝居は仕掛なしに自然に驚かす。力業を感じさせないが、実はものすごい演出の力だ。

ストーリーはSFファンタジー。滅亡の日が迫る中、自ら発明した機械で選ばれた人たちを救おうとする機械技師と怪しげな昔からの言い伝えに従って皆を救おうとする男ダスタ。機械技師は機械を途中の村でトラックから落としてしまう。機械を移動させる重機を取りに急ぐ機械技師のトラックにダスタはヒッチハイクで乗り込む。機械技師とダスタ、機械を見張る機械技師の婚約者シルミと村の人々の会話、果たして人々を救うのは機械技師かダスタか。

最後、芝居はダスタの哄笑で終わるのだが、倉持芝居はそのプロットよりはディテールで人生を描き、いちいち観客を驚かせてくれる。
そして今回の一番の驚きは大道具。たった一つの大道具がトラックになったり機械になったり地下室になったり。レ・ミゼラブルも真っ青の演出だった。
I-23(上手中段)にて。

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